簡単!ニコニコタッチセラピー体験。 第六回「股関節」 ※有料
武術家であり体の専門家である河野智聖先生に、皮膚を軽く撫でるだけで誰でもすぐに使える身体調整法“ニコニコタッチセラピー”をご紹介頂きます。第六回目の今回は股関節です。
ある日のニコニコタッチセラピー講座での出来事。
講座を受ける女性たちにまじって70歳代のおばあさんが見学にきていました。
聞けば娘が講座を受ける間待っていたいとのことです。
そのおばあさんは腰痛が大変で、歩くのも不自由で講座がおわったら娘に車で病院に送ってもらうことになっていました。
そこで、「せっかくですから、モデルになって下さい」とお願いして、講座でお尻・肩甲骨・頭にニコニコタッチをおこなうと、曲がった背筋がスッキリし、「痛みが取れた!」と満面の笑顔となり、そのままご自宅へお帰りになりました。
ここで私がやったのはただ触るだけ。頑張って揉んだり、押したりせずに皮膚の流れにそってタッチングするだけで元気になる、そんなニコニコタッチをこの連載では紹介していきます。
簡単!ニコニコタッチセラピー体験。
第六回 「体の要、股関節へのニコニコタッチ」
文●河野智聖
父の骨折
今回は股間節についてお話します。
昨年末、昭和6年生まれの私の父が転んで股関節を骨折しました。
実は元気すぎたのです。
80歳を越えてスポーツジムへ行き、プールやサウナを日課としていました。
どうも日中のスポーツジムは主婦と老人が主だそうで、そこで仲良くなった年配の男性たちと忘年会に出かけて飲みすぎてしまい、帰り道に転んで骨折してしまいました。
幸い通りがかりの女性二人に救急車を呼んでもらうことができ、そのまま急遽入院手術となりました。
手術後のリハビリも理学療法師がベットにきて、足の上げ下げや押し返しなど、主に筋肉運動を中心に行ってくれています。これは寝たままでいると筋肉が急速に衰えるからです。もちろん私も時間のある時は病室に通い、ニコニコタッチや整体操法を行いました。
面白いと言ってはなんですが、興味深かったのは手術前にお医者さんと話したときに、
「股関節の骨折ほとんどが女性、男性は珍しい」
と言われたことです。
実は女性は月経や出産の影響で男性よりも股関節がもろくなりやすく、歳をとって転んで骨折する人は多いそうです。
確かに私のところにも股関節を骨折後、整体にいらした方が何人かいます。 歳を取って股関節を骨折すると大変です。 股関節は球状になっていて大腿骨につながっているのですが、このつなぎの骨が折れるわけで、骨がしっかりしていればボルトを入れてつなぎますが、骨自体がもろい場合は人工股関節をいれる場合が多いようです。
幸運なことに父の場合は骨がしっかりしていたので、ボルトを差し込む手術を行いました。
今のところ予後も順調でこちらもホッと一安心しています。
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--profile--
著者●動体学創始者 河野智聖(Chisei Kono)
整体・古武術・ヨガの研究から、新しい身体理論「動体学」を編纂。東京に動体学研究所を設置、“智聖整体Life”として東京・大阪・神戸を拠点に、日本全国で講座を開いている。
動体学研究所から開発された技術は、ニコニコタッチ®・快気法・心道(整体武術)・スパイナルトーン(音の整体)・マグネティック タオ(体のNS極を磁石で調整)・チセットヨーガなどは“チセイメソッド”として発表されている。
著作に『健康になる整体武術』(筑摩書房)、『生命力を高める身体操作術』(経済界)、『日本人力』『能に観る日本人力』(ともにBAB出版)、『身心を拓く整体』『緊急時の整体ハンドブック』(ともにちくま文庫)などがある。
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Web site:Chisei Method チセイメソッド