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【新刊情報】3/16(水)『身体を芯から鍛える! ケトルベル マニュアル』発刊記念! 松下タイケイ氏インタビュー


書籍『土佐英信流居合』

 日貿出版社ではこの程、『身体を芯から鍛える! ケトルベル マニュアル』を3月16日(水)に発刊させて頂くことになりました。

 ケトルベルはロシア由来のウェイトトレーニング器具で、名前の通りケトル(やかん)状の独特の形状は持ちづらく、そのためダンベルやバーベルなどとは異なり、身体全体を連動させて扱う必要があります。

 また動きも“スイング(振る)”ことが主体となっており、部位ではなく身体を文字通り“芯”から鍛え連動させることができます。

 近年では2006年以来、10年振りに日本出身力士として優勝を果たした琴奨菊関が使用していることに代表されるように、プロアマを問わず、フィジカルトレーニングの現場はもちろん一般的な体力増強、リハビリの現場などでも使われています。

 本書は、日本人として初の公認インストラクターである松下タイケイ氏が、基本から応用、具体的なトレーニングスケジュールの作り方までを解説した、初心者からすでにケトルベルトレーニングをしている方まで全ての方にお勧めの一冊となっています。

 現在、Amazon、全国書店で発売中です。

 以下は本書の発刊を記念して、改めて著者・松下タイケイ氏に、ケトルベルトレーニングの魅力と本書に込めた想いを伺いました。ご購入の参考にして頂ければ幸いです。

 

ケトルベル発刊記念インタビュー

著者・松下タイケイ氏に訊く

本場アメリカでアメフトをプレイ

コ2 今回は『身体を芯から鍛える! ケトルベル マニュアル』発刊に際して、改めて著者である松下さんに、ケトルベルの魅力について伺いたいと思います。まず、そもそも松下さんがケトルベルに出会った経緯から伺わせてください。

松下 もともと私は10代の頃をアメリカのテキサス州ヒューストンで過ごしていて、高校時代アメリカンフットボールをプレイしていたんです。

コ2 そうだったんですか。アメフトというと巨人の集まりというイメージがあるので、日本人では随分苦労しそうなイメージがあるのですが。

松下 そうですね。確かに大きい人が多いので、そのなかでは小柄な部類なのですが、私の入った学校は10人に一人がアメフトをやっているというようなところで、チームも四軍まであって地域リーグの試合が学年毎に編成していたんですね。

またアメフトというのは選手交代が比較的自由なことと、指導してくれた監督の方針もあって、試合終盤になると「今日、まだ試合に出てない奴はいるか?出してやる」と声が掛かって、試合には出ることができました。

コ2 アメフトには興味があったのでしょうか?

松下 いえ、実はちょっと勘違いをして入部してしまったんです(笑)。向こうではクラブ活動も体育の単位になるので、“なにかやろう”とは思っていたのですが、間違えて迷い込んだような感じでアメフト部に入りました。ただ良かったのは当時の監督がアメリカでも指折りの指導者で、今考えるとその先生の言葉や姿に触れたことで、いい先生を見つける感性を養えたと思います。優しい先生で、そのイメージはいまでも持っています。

コ2 大きな出会いだったのですね。それでは高校時代をアメリカで過ごして日本に帰ってきたのは大学となるのですが、大学でもアメフトはされていたのでしょうか?

松下 入りました。ただチームの規模も小さくて弱かったですね。高校のチームは強豪校でしたから。ただそれでも徐々に強くなって、私が卒業する頃にはリーグ戦で勝ち越せるようになりました。私は結構身勝手で好きなことをやっていたんですけどね(笑)。いまではそのチームからNFLヨーロッパ(2007年まで実在したNFL運営のヨーロッパリーグ)で活躍する選手を出したので感慨深いですね。

文章修行からクラブマガへ

コ2 大学卒業後もアメフトは続けたのでしょうか?

松下 いえ、やはりかなり身体に負担が掛かっていて、膝も悪くしていたので現役選手としては続けませんでした。ただたまたま就職した会社に社会人のアメフトチームがあったので、コーチ的なことや試合運営の手伝いなどをしていました。その後リーグ自体の規模が小さくなったこともあって、余り積極的に関わらなくなり現場を離れた感じですね。

また丁度その頃文章を書くことに興味があって、アメリカンフットボールの洋書の一部分を訳してネットで紹介したり、個人的に日本海軍の航空戦記に興味があったのでマイナーな雑誌に記事を書いたりしてたんですよ。

コ2 ああ、それで今回も原稿が早かったのですね。

松下 そうかもしれませんね(笑)。お金は出ませんでしたけど良い文章修行にはなりました。

コ2 武術もされていたと伺いましたが?

松下 ブラジリアン柔術とクラヴマガですね。バスの中でトラブルに巻き込まれたことがあって、“何か護身術を学ぼう”と思って柔術を始めたんです。ただ護身術を習いたいと思っていたのですが、柔術は競技ベースだったので、ちょっと思っていたとは違っていて。まあ、私の勘違いといえばそうなのですけど、どちらかというと古流柔術的な護身を教えてくれると思っていたので。

コ2 なるほど。それはギャップがあったでしょうね。

松下 それで、“何かないかな?”と考えていたところに、丁度、クラヴマガが日本に上陸するというのを聞いて入門したんです。

コ2 クラヴマガ自体はどこで知ったのでしょう?

松下 当時テレビで放送されていた「世界ウルルン滞在記」という番組で女優の水野美紀さんがイスラエルの護身武術クラヴマガを体験されているのを観たんです。

コ2 ああ、あの番組でクラヴマガを知った人は意外に多いみたいですね。

松下 ええ、それで33歳の頃から10年くらい学んで途中からはインストラクターも務めていました。

“振る”という動作に直感的に惹かれた

コ2 ケトルベルに出会ったのはその頃になるのでしょうか?

松下 そうです。最初は雑誌「アイアンマン」が出しているカタログで見つけて、なかなか入手できなかったのですが2004年のゴールデンウィークくらいに入手できました。その前にも前田日明さんがリングスロシアに行ったときにケトルベルを振っているのを雑誌かテレビで見て印象に残っていたんですね。

コ2 なにが印象に残ったのでしょう?

松下 “振る”という動作が直感的に“良いな”と感じたんです。その頃はアメフトの古傷やウェイトトレーニングで身体がガタガタで、それがケトルベルを見た途端に“あ、これだな”というのがあったんです。35歳のときですね。

コ2 日本ではまだほとんど情報がない頃ですね。

松下 ええ、だからマイク・マーラーの小冊子と、Amazonで本にも登場するパベル・ツァツーリンが出しているビデオを取り寄せてやっていました。

膝の痛みが消えた!

コ2 実際に試してみてどうでしたか?

松下 ビデオを見ながら見よう見まねで振っているうちに、それまで痛かった膝が痛くなくなったので驚きました。あと身長も5ミリくらい伸びて、“これはいいな!”と思いました。特に姿勢が良くなったことが嬉しかったですね。当時は膝の痛みがかなりしんどくて、電車で立っているのも辛くてドアに寄っかかっていたので。

コ2 そんなに膝が悪かったのですか。

松下 アメリカンフットボール時代に人間が一人膝の上に乗ってきたこともありますし、靱帯も切ったりしてましたから。

コ2 そんな状態でケトルベルを振って膝が良くなるのは何故でしょう?

松下 膝の怪我自体は変わらないのですけど、身体の連動パターンが変わったんだと思います。それまでは足・膝の前側を連動させて膝の曲げ伸ばしをしていたものが、ケトルベルを振ることで膝の裏側の連動で身体を動かすようになったんですね。特に膝を曲げるという意識から、お腹の力で膝を挙げて膝蹴りをするような感覚で動かすと、膝に力がこもらなくなるんです。意識の違いだけで身体の使い方が変わって、膝への負担が変わったんだと思います。

コ2 それは特に膝を意識してケトルベルを振ったからでしょうか?

松下 いえ、普通に振っている中で自然に変わったことですね。

コ2 あくまでも基本通りケトルベルを振るなかで変わったわけですか。

松下 そうです。ただ最初は12キロを二つ買って、20キロ、24キロ、32キロと増やしていくうちに、やっぱりテクニックが悪かったので身体を痛めてしまいました。

コ2 それは?

松下 軽いものならよかったのでしょうが、やはり32キロクラスの重いものになると、自己流の限界がきたのですね。それで、アメリカのケトルベルのネットコミュニティーに、「誰か日本で教えてくれる人はいませんか?」と訊ねたところ、「俺、来月日本に行くよ」という返事があって。それがケン・ブラックで、いまでも交流のある大恩人です。ただケンが滞在するのが奈良県だったので、車のトランクにケトルベルを入れて東京から訪ねて行きました(笑)。

コ2 その時はしばらく習ったわけですか?

松下 いえ、仕事もあったので翌日には東京に帰らなければならなかったので習えた時間は2時間でした(笑)。

コ2 それはまた強行軍ですね!

松下 8時間車を運転して、2時間習って、翌日の午前中には東京に向かっていました(笑)。ただとても丁寧に教えてくれて、「基本は悪くないから、ここに注意して」という感じで、うまく修正できましたので助かりました。練習していたら天理高校でウェイトリフティングをしている高校生が寄ってきて32キロを上げたりして楽しかったですね(笑)。それからもケンとは連絡を取り合って、動画を見てもらって意見交換をしたりして、ずっと無償で付き合ってくれて本当に感謝しています。

日本人初ケトルベルインストラクターになった切っ掛け

コ2 なぜインストラクターになろうと思ったのでしょう?

松下 クラブマガで一緒に稽古していたA田さんという方に「インストラクターの資格を取ったら?」と言われたのが切っ掛けで、「それもいいかな」と思って(笑)。ですからケンと会ったときには、そうしたインストラクターコースについても聞きました。

コ2 そうだったんですか。実際ケトルベルのインストラクターコースというのはどのようなものなのでしょう?

松下 私が初めて参加したのはミネソタ州のセントポールに拠点がある、RKCという団体のインストラクターコースで2007年の6月でした。受講者は50人くらいで、当時はアメリカ人がほとんどでした。認定コースが始まったのが2001年でアメリカでもやっとケトルベルが認知され始めた頃でしたね。

コ2 実際にどんなことを学ぶのでしょうか?

松下 コースは3日間で、まず基本種目を念入りに行って、それが出来るようだったらテクニックを学ぶという感じですね。初日にはテストもあって、早朝に24キロのケトルベルでスナッチを左右の手で一回ずつ持ち替えるというもので、私の時は64回行いました。

コ2 大変ですね。

松下 ええ。ただ事前にケンから聞いていたので念入りに練習していったので大丈夫でした(笑)。面白かったのは地元の人達を100人以上集めて、受講者が無料でケトルベルを教えことです。その様子を指導員インストラクターがチェックして、受講者がどのくらいケトルベルトレーニングを理解して、相手の力量を見て適切に指導できるのかを確認するわけです。

コ2 事前に指導方法もレクチャーされているわけですね。

松下 そうです。その上で最終日に合否判定があって、幸い私は受かりました。落ちてもその日から三ヶ月以内であればビデオで再トライも受け付けていましたね。

コ2 その辺りはアメリカらしく合理的ですね。インストラクターにも区別があるのでしょうか?

松下 はい。レベル1、レベル2という二つのレベルがあり、あとは団体から報酬をもらえる指導インストラクター、“チーム・リーダー”や“シニアインストラクター”、そして”マスターインストラクター”と呼ばれる人達ですね。これはごく少数です。私はレベル2のインストラクターです。団体自体は色々あって当初のRKCから現在のSFGへ移っています。

ケトルベルの第一人者・パベル・ツァツーリンとは

コ2 RKCの創始者であるパベルさんが、新たに作ったのがSFGなのですよね。

松下 そうです。基本的に当時のほとんどのインストラクターがSFGに移りました。

コ2 パベルさんが現在のケトルベル普及の第一人者であるとのことですが、どんな方なのでしょう?

松下 身長は180センチくらいでどちらかというと細身ですね。非常にジェントルマンである一方、プライベートについてはほとんど語らない人です。ケトルベルの理論を分かりやすく説明ができる人ですが、ただ最初からアメリカでケトルベルを教えていたわけではなくて、最初は開脚ストレッチ等のDVDを出したり、片手腕立て伏せや、片手スクワットだけについて本を書いたりして、それからケトルベルということのようです。

コ2 ケトルベルはロシア発ですが、パベルさんもロシア出身なのですよね?

松下 そうです。旧ソビエト連邦時代に16歳で徴兵で軍に入って、ケトルベルの指導員になったと聞きます。それがスペッナズ(特殊任務部隊)だという話もありますが、その辺りはよく分かりません。

コ2 スペッツナズのケトルベルというのはなにか特殊なのでしょうか?

松下 以前読んだマニュアルに書いてあったのは、スペッツナズが空手を採用したときに、空手の呼吸や打撃に即したケトルベルの使い方があるということです。ただ詳しいところは私は分かりません。パベル自身は大学でトレーニング学を学んで、その後アメリカに渡ったそうです。最初の頃はミネソタ州セントポールの廃墟になった銀行の金庫室に間借りをして教えていたそうです。

コ2 凄い状況ですね(笑)。

松下 ええ。でもそこからネービーシールズ(アメリカ海軍特殊部隊)の隊員が出たりしたそうです。

コ2 アメリカでは現在どのくらい普及しているのでしょう?

松下 インストラクターの規模で数千人で、最近はホテルのジムにもケトルベルが置かれているところが増えているので、随分普及していると思います。

日本人初の認定インストラクターとして本に託した想い

コ2 松下さんは日本人としては初めての認定インストラクターですが、活動自体は何年からされているのでしょうか? 

松下 最初のコースに参加後ですから2007年から行っています。

コ2 どんな方が学びに来るのでしょう?

松下 一番多いのは二十代から三十代の体力をつけたい男性ですね。「ジムには通えないし家にもスペースはないけれど、負荷の掛かるトレーニングを行いたい」という人ですね。

コ2 そうした人達がケトルベルを知る切っ掛けはなんでしょう?

松下 色々ですけれど私のブログを見てという人も多いですね。かなりの情報を出していたこともあるので。

コ2 情報ということでは今回の本もほぼケトルベルについては網羅されていますね。

正直“ここまで公開していいのだろうか?”と編集していて思うほどです。手の内を全部明かしているのではないでしょうか?

松下 確かに明かしていますね。でもそれはいいと思っています。やはりケトルベルが普及して欲しいという気持ちがありますし、同時に正しい使い方を知って欲しいというのがありますので。まあ、本音の部分ではこの本だけで全部できるようになったら凄いと思います(笑)。本当は本の中では一項目になっているスナッチなりジャークなり、それぞれのテーマで本が書ける程奥深いものですので。

コ2 この本を読んで、“まずは自分一人でやってみよう”という方に、どんなところを注意して行って欲しいでしょうか?

松下 本に書いてある通り、まず“安全に行う”ということです。これは文字通りの意味でもありますが、そう意識して使うことが、ケトルベルトレーニングの質の向上に繫がっているんです。

コ2 安全を意識して行うこと自体がトレーニングになるということでしょうか?

松下 そうです。例えて言うなら居合の稽古をされる人が、稽古で使う真剣を丁寧に扱うのと同じで、“危険なものを扱っている”という意識があることで、重いものが挙がったり、個々のスイングの質はもちろん、トレーニング全体の質を高めてくれるのです。

コ2 なるほど。

松下 もうひとつは、短期的に行うのではなく、長い眼で見て行って欲しいですね。短期的に身につけたものは失うのも早いです。“地の力”を身につけるためにも、トレーニングを継続して、この本を何度も読み返して欲しいですね。トレーニングを始めて5〜6年目で読み返すと、また違う意味でとらえられるようなことも沢山書いてありますので。「大事にとっておいてください」という感じです。

コ2 ウェイトトレーニングということで、既にバーベルなどの通常のウェイトをされている人がトライすることもあると思いますが、そういう方にはどんなアドバイスがありますか?

松下 ケトルベルはバーベルトレーニングを向上させるための階段になると思います。“いままで挙がらなかったバーベルを挙げるために、ケトルベルを行う”という捉え方もあるでしょう。

読んで欲しいポイントはここ!

コ2 松下さんご自身、改めて完成した本を読んで、「ここを読んで欲しい」と思うところはどこでしょう?

松下 やはり“初級1”の“ツーアーム・スイング”と“ゲットアップ”ですね。この2つは野球で言えば“バットを振る”と“ボールを投げる”という一番の基本と言えます。この2つをしっかり行って、ある程度できるようになれば、他のものはこの本の写真を見るだけでも分かるし、できるかもしれませんね。ですからこの2つは繰り返し読んで欲しいですね。

コ2 “悩んだらここへ戻る”という感じですね。実際に本を読んで、「松下先生に習いたい」と思った人はどうするのが良いでしょう?

松下 本のプロフィールのところに紹介してあるブログやフェースブックに講座の予定などは書いてありますので、そちらにご連絡頂ければ嬉しいです。最近はあまりオープンな講座をやっていなかったのですが、この本の出版を契機に色々考えています。

コ2 最後に一言これから本を買おうか考えている方へのメッセージがあれば。

松下 これは実は本を書き終えてから知ったことなのですが、“Mr.スクワット”という異名を持つフレット・ハットフィールドという人が、

「反動をつけたトレーニングがいまある筋肉を発揮させる」と言っているんですね。つまり、普通筋肉は縮むことで力を発揮していて、縮むうちに脳から「これ以上縮むと骨が折れますよ」と、本来出る力の50パーセントくらいでセーブしてしまう」

と言っているんですね。

 ところが、スピードをつけて反動の動きというのは、一瞬、脳のセーブを越えた力を発揮するそうなんです。

「余りにも動きが早いので脳がセーブに間に合わない」と。

つまり反動をつけずに挙げようと50パーセントの力で行っていたことが、反動をつけて振ることで70パーセントの力を出力して行うことができるというわけです。

コ2 反動をつけた運動だと、自分の意識外の力を出力できるわけですね。

松下 そうです。ですからケトルベルのスイングを繰り返し行うことで「出力70パーセントでも大丈夫」ということを身体に刷り込むことで、今ある筋肉からさらに大きなパワーを発揮する回路ができてくるわけです。

コ2 ではいま何か稽古をされていて、“どうも進歩が頭打ちだ”と感じている人にとって、ケトルベルがブレークスルーの手がかりになるかもしれないわけですね。

松下 能力は既にあるのに出力が出なかったエンジンを、あるところを直すことでより大きな出力を発揮するというイメージですね。

コ2 本日はお忙しいところありがとうございました。

松下 ありがとうございました。

 

 

【本書概要】

『身体を芯から鍛える ケトルベル マニュアル』

<求めるのは、動きの質! ブルース・リー、エメリヤーエンコ・ヒョードル、琴奨菊、塚本徳臣、トップ選手から有名モデルまで、いま注目のトレーニング“ケトルベル"。日本人初の認定インストラクター・松下タイケイ氏による初の本格的入門書登場! ダイエットからエクササイズ、本格的なトレーニング、リハビリまで。目的は違っても方法は同じ! この一冊で"ケトルベル"のすべてが分かる。>(帯より)

著 SFGケトルベル 認定インストラクター 松下タイケイ

日貿出版社刊

A5版 並製 319頁 2,000円(税別)

ISBN978-4-8170-6014-3 C0075

【主な目次】 プロローグ

Part.1 ケトルベルとは何か?

1.ケトルベルの世界

2.ケトルベルがもたらすもの 女性にケトルベルを勧める理由

3.トレーニングに必要なもの

4.ケトルベルの安全対策

Part.2 ケトルベル初級1

1.ツーアーム・スイング

2.ワンアーム・スイング

3.ゲットアップ

4.ゴブレット・スクワット

Part.3 ケトルベル初級2

1.バラエティー種目

2.ケトルベルと身体の柔軟性

3.クロコダイル・ブリージング

4.ジョイント・モビリティ

5.ストレッチ

6.アームバー・シリーズ&モビリティ

Part.4 ケトルベル中級1

1.クリーン

2.ミリタリープレス

3.プッシュプレス

4.スナッチ

Part.5 ケトルベル中級2

1.ダブル・ケトルベル種目について

2.ダブル・スイング

3.ダブル・クリーン

4.ダブル・フロント・スクワット

5.ダブル・ミリタリープレス

6.シーソープレス

7.フルテンション・ロー

8.ダブル・ハイプル

9.チェーン、コンプレックス

Part.6 ケトルベル上級

1.ジャーク

2.ベントプレス

Part.7 トレーニング手法

1.トレーニングと生理学

2.トレーニングメニュー

3.様々なトレーニング手法

エピローグ──「カロス・ステノス(美しい力)」

松下タイケイ(Taikei Matsushita)

1969年8月30日生まれ。幼少期から高校時代までを日本国内と海外を往復しながら送る。アメリカの高校と日本の大学でアメリカンフットボールをし、後に社会人クラブチームで8年ほど指導をする。

プログラマー、システム・エンジニアの職に就いていたが、過去の怪我等に起因する身体の歪みを覚え、改善法を模索する中、2004年にケトルベルに出合い、独自にケトルベル。トレーニング開始する。

2006年に公認ケトルベル・インストラクターに就いてケトルベルを習得し、2007年6月、RKC(Russian Kettlebell Challenge)ケトルベル・インストラクター資格を取得し、日本人で初の公認ケトルベル・インストラクターになる。

以来、アメリカ、ハンガリー、韓国のインストラクター・コースへ受講生やアシスタントとして参加するなど、海外を飛び回る。2013年、認定インストラクターのパベル・ツァツォーリンが新たにSFG(Strong First Girya)を設立したことに伴って移籍し、SFGレベル2インストラクター資格の認定を受ける。

自身の指導実績としては、これまで50回以上のワークショップを行い、クラスや個人指導含め数百人に教えている。また、海外(ベトナム)へも指導へ赴いている。現在、ケトルベル・ストレングスを主宰。東京を拠点に、定期クラスやワークショップを開催するとともに、ケトルベルなどのトレーニング器具の販売を行う。また、スポーツや格闘技の分野で、国内外の雑誌等で執筆活動も行っている。

現在、Amazonと全国書店で発売中。

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