ソマティックフェスタ&コ2【kotsu】、コラボレーション企画記念 ソマティックフェスタ・講師インタビュー
いよいよ10月14日(金)に迫ってきた第2回ソマティックフェスタ。 すでにコ2【kotsu】でもお伝えの通り、今回はソマティックフェスタさんからお声掛かりを得て、コ2【kotsu】コラボ講座が行われる。
そちらについては、現在コ2【kotsu】でご紹介している有本匡男氏のインタビューをご覧頂きたい。 ここでは、コ2【kotsu】の読者向けに、コ2【kotsu】とのコラボ以外のソマティックフェスタの見所を、コ2【kotsu】読者向けに公式サイトの講師インタビューを参考にダイジェストでご紹介したい。
ソマティックフェスタ&コ2【kotsu】、コラボレーション企画記念
ソマティックフェスタ・講師インタビュー
(以下のテキスト&写真は、正式に許可を受けた上で、すべてソマティックフェスタ公式ページからの転用です)
ソマティックフェスタとは?
日時:2016年10月14日(金)
主催:日本ソマティック心理学協会
企画運営:SPN(ソマティック・プラクティショナー・ネットワーク)
多くの人に、百花繚乱、豊かなソマティックな体験のテイストを味わってもらいたい、それなら自分たちの手で、その機会を作り出していこうというSPNメンバーの熱い思いから、昨年「第1回ソマティックフェスタ」を開催し、多くの方々にご参加いただきました。
今年はさらに、心と身体の健康に関わる幅広いジャンルのソマティックなプログラムをご用意し、より理解を深めていただける場をご提供いたします。
(ソマティックフェスタ公式ページより)
講師インタビュー 第1回
渕上久美埜さん “ローゼン・ムーブメント”
普段は小田原を拠点にローゼン・ムーヴメントの活動をしておられる渕上さん。今回は東京にお出でいただき、お話を聴くことができました。
(ローゼン・ムーブメント講師 渕上久美埜さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
渕上さんのローゼン・メソッドとの出会いを教えてください。
淵上 ローゼン・メソッドの創始者、マリオン・ローゼンに出会ったのは、CIISに留学していた頃です。当時93才だったマリオンの週末3日間のワークショップに参加し、私はこれをやるんだ!!と思いました。理由はわかりません。一目ぼれでした。もともと、ダンスや演劇を通じたセラピーを志していましたが。身体を通した感情の表現、呼吸、身体を意識しながらも自由であることの大切さを語るマリオンの一言一言が腑に落ち、演劇やダンスで感じていたことと合致しました。ローゼン・メソッド自体に包み込んでいく要素がありますが、ローゼンのコミュニティ自体も、すべてを受け入れてくれる感じがしました。その場に居て楽だ~と感じました。
ローゼン・ムーヴメントとの出会いはどうでしたか?
淵上 最初にカリフォルニアのバークレーでローゼン・ムーヴメントのクラスを受け、そのときは退屈な体操くらいに思っていましたが、後にモントレー校でジェーン・マレックのクラスを受けました。あお向けで両足を引っ張りあげてもらうワークで、オシメを変えてもらっている時の記憶が出てきました。すっかり忘れていたのに、身体記憶ですね!身体からのアプローチで、こんなに心もスッキリして、子供のような真っ白な心に戻れるのかと感銘を受けました。僕自身韓氏意拳にとても興味を持っていていたのが一番のポイントで、主催者側の特権と言いますか(笑)。
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こちらの講座への参加は、当日会場(10月14日 国立オリンピック記念青少年総合センター 受付1F工芸室)へいらっしゃってください!
講師インタビュー 第2回
長谷川智さん “ホネナビ 〜骨・関節を手がかりに、身心を整え、上手に使う”
長谷川智先生は、今回、ソマティック・フェスタ、ソマティック心理学協会大会の両方に登場いただくなかで、インタビューでは、フェスタでやっていただく「ホネナビ」についてお話をうかがいました。一方、先生のメソッドの底を流れる修験道としてのご研鑚、生い立ちなどの話も聴かせていただき、先生の情熱、チャレンジ精神、創造の喜びが生き生きと伝わってきました。
(ホネナビ講師 長谷川智さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
「ホネナビ」は、先生が修験道で伝えたいと思っていらっしゃる重みのある部分をよりポップな形で紹介していると理解してもいいでしょうか?
長谷川 ポップという意味では、修験道が、歌舞伎や演芸へと展開していったのも、もともと大衆相手だったからといえます。山伏祭文が浪花節になっていったのもその一例です。修験者たちのやっていたことが、広く文化に伝播していったのです。なので、出処としての修験道そのものがポップだと言えます(笑)。
骨ナビに関して言えば、誰でも気軽にできる自己整体的な方法だというのがポイントです。
「ホネナビ」にたどりつくまでの経緯はどうだったのでしょう?
長谷川 もともと剣道をやっていたのですが、武道にしても、伝統芸能にしても、人格形成を行わないものは邪道だ、と教えられたこともあり、人間形成としての行には以前から関心がありました。
体育集団を観察して、社会心理学的観点から、集団の中の言葉になっていない暗黙の掟の部分の構造を研究したりもしましたが、どうもずばりと的を射ていない感じがして、今、ソマティックと言われる分野で盛んに行われている、身体が心に大きな影響を与える、ということの実感、本来的な体育というものが、人間形成に役立つものであるという実感がほしかったのです。
もっと遡りますと、小学校5年生のころ、川の近くですすきを見ていたとき、その穂の、「ひゅっ」という動きのなかに、悟れるような人間になりたいと思っていました。
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講師インタビュー 第3回
小原仁さん “ローゼンメソッド・ボディワーク”
今回のインタビューは小原仁さんです。普段は、愛知県で活動されています。BIPS(バイオ・インテグラル・サイコセラピー・スクール)の卒業生向けの講習のために上京された際に、インタビューさせていただきました。インタビューの場所は、御成門駅から新橋方面に少し歩いたUCCです。
(バイオ・インテグラル・サイコセラピー講師 小原仁さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
朝日カルチャーでも講師をされていたそうですね?
小原 90年代にトランスパーソナル心理学の講義をしていました。当時は、オウム事件の後で神秘ブームがあったように思います。
講義には、宗教性を持ち込まずにスピリチュアリティを伝えることが求められていました。どのように神経が働くのは、神経生理学や神経解剖学で説明がつきます。「どのように」という疑問に対しては科学的な答えがあるでしょう。
しかし一方で、「その神経が働くのは何でや?」という疑問に対しては、科学的な答えは難しいでしょう。「何でや?」という問いに対して、スピリチュアルな観点からの説明がどうしても必要とされていました。
ライヒ系4学派のトレーニングコースを作られた経緯について教えてください。
小原 高校生のころから、速歩や禅、ヨガに触れる機会があり、森田療法を受けた時期もありました。
しばらく大学教師をしていましたが、大学には内緒でセラピーもしていました。86年に大学を辞めて大阪で仕事を始めました。リタ・ローエンによってブレスワークが日本に紹介されたのは85年、僕は86年にブレスワークを提供しはじめました。
宗教音楽や民族音楽を使いながらブレスワークをしていると、感情が噴き出して、トリップし、瞑想状態になり、今に帰ってくるという一連の流れがありました。
しかし今は、参加者の質の変化を感じていて、やっていないです。自我の力が弱くなって、恐すぎますね。飛んで行ってしまったり、眠ってしまったり。
90年から92年まではインドでヒッピーをしていましたが、92年に帰国して、国永史子さんらと共にバイオシンセシスのトレーニングコースを始めました。しかし、僕には野望がありました。
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講師インタビュー 第4回
久保隆司さん “バイオ・インテグラル・サイコセラピー”
本日の講師紹介は、ローゼンメソッド・ボディワークを担当いただく久保隆司さんです。
久保さんは、日本ソマティック心理学協会の会長でもあります。ここでは以前に久保さん受けられたインタビューのリンクを貼らせていただいています。ローゼンメソッドのみではなく、ソマティック心理学についても語っていらっしゃいます。さらに、悩みを抱えた方へ、心の仕事に就こうとする方へのメッセージも入っています!! お楽しみください。
(外部リンクへ)
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講師インタビュー 第5回
田中千佐子さん
アレクサンダーテクニーク&ベイツメソッド ダート・プロシージャ-&AT
今日の講師紹介は、田中ちさこさんです。ちさこさんには、今回のソマティックフェスタでは、「アレクサンダーテクニーク&ベイツメソッド」と「ダート・プロシージャ-&AT」の2コマを担当いただきます。普段は仙台を中心に活動されていますが、日帰りで東京にいらっしゃった時にインタビューをさせてもらいました。
(アレクサンダーテクニーク&ベイツメソッド ダート・プロシージャ-&AT講師 田中千佐子さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
まず、アレクサンダーテクニークとの出会いについて、教えてください。
田中 出合ったのは12年前。喘息で苦しんでいて、いつお迎えが来てもいいように断捨離をしていた頃です。苦しくて、いろんな方法を試していてたどり着きました。
テーブルワーク1回受けただけで、2週間くらい楽に過ごすことができました。アレクサンダーテクニークは呼吸を大事にしていて、『自分にはこれが必要だ!』『これだ!!』と思いました。
というわけで、1回セッションを受けただけですぐにトレーニングコースに入りました。周りからは驚かれていましたね(笑)。なにせ、1回しか受けてませんでしたから。「すごいのが来た~」って。トレーニングコースは4年ほどで、計1600時間でした。
コースは、内面の整理をする時間でしたね。まだ、整理できてないものがいっぱいありますけどね。「これをどうすんだ~」と思っています(笑)。
それから、いろんな先生に師事しました。ジェレミー・チャンス、キャシー・マデン、サラ・バーガー、片桐ユズル、ロビン・サイモンなどなどの先生方です。それぞれの先生の人生をしっかり理解して自分なりのワークを作りたいという思いがあります。
アレクサンダーテクニーク&ベイツメソッドでは、どんなワークショップを考えていらっしゃいますか?
田中 テーマは、「両眼視をして、中心視野を知ろう!!」です。
両眼視ができていない人が多いので、まずは両眼視とはどういうものかを体験してもらいます。そして、中心視野です。ちょっとした小道具を用意しているので、中心視野と周辺視野の違いを体感してもらいます。毎日使っている眼ですが、中心視野ってどんなものなのか、分かってもらおうと思います。
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講師インタビュー 第6回
玉置秀年さん “護身術 ~身を護る技からの発想”
玉置秀年先生をソマティックフェスタに推薦した長谷川智です。彼は、故佐藤美知子師の元で一緒に精神的修行をした私の弟弟子です。そして、山での命がけの修行の際、万が一の時には骨を拾ってもらう約束をしている山伏の後輩でもあります。
(護身術 ~身を護る技からの発想講師 玉置秀年さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
当初、「とにかく超人的に素早い彼の動きを皆さんに見て欲しい。」そんなシンプルな動機から玉置先生を推薦しました。ところが、私の予測をはるかに上回る深まりを見せそうです。フェスタ当日何が飛び出すか、私も楽しみにしています。
「玉置氏のミニワークショップを受けて衝撃を受けた。相手と向かい合ったとき、まさに自分の人生の有り様がそこに浮き彫りにされているような深い気づきがあった。そして、今の自分に何が必要かということを否応なく知らされることになった。このような深い体験の場にいられたことを本当にありがたく思う。」 藤本靖氏
「“護身術?”、はじめに聞いたときは、身心=ソマティックとの関係がわかりませんでした。“身を護る”という極限状態で、相手=世界と接したときに、今までとは違う次元で自分の身心と向き合い、そこに気付ける可能性を感じました。“護る”とは、単純に相手を“倒す”ではなく、狂気に乗らず、そんな中でも自由な身心を保ち、むしろ狂気に至った相手を思いやる…。玉置先生は、呼吸や瞑想、滝行など多彩なバックバーンと豊富な経験をお持ちの本当に素敵な先生でした。」 柳沢琢美氏
「逆縁をどう収めるか……。人生には、順縁ばかりではなく、逆縁に出会うことも多い。その時にどう収めていくかという問いに対し、相手をとことんまで屈服させるというやり方もあれば、自分が徹底的に我慢するというやり方もあるが、多くは結果的にその中間で収まったり、収まってしまったり、といったところであろう。護身術の中で、気持ちをどう収めるかということであれば、それはもはや武術の枠を超え、ソマティック・サイコロジーを含むものであり、さらに、なぜその逆縁に出会ってしまうのかという所を突き詰めれば、それはソマティック・スピリチュアリティまで領域を広げる。そんな気付きのあるワークショップであった。」 山田岳氏
玉置先生のミニワークショップご参加頂いた皆さんの感想です。ワクワクしてきませんか!
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講師インタビュー 第7回
大山理恵子さん “ピラティスワークショップ”
ジョセフ・ピラティスが身体と心の調和を目的とし「コントロロジー」と名付けたピラティスは、本来専用マシンを使うプライベートセッションが基本であり、マットエクササイズはとても難しいものです。 よく知られる「ハンドレッド」を中心に、動きの癖や左右のバランス、呼吸を感じ、自分の身体を知るクラスです。
(ピラティスワークショップ講師 大山理恵子さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
大山 元々はジムに通いウエイトやマシンを使うトレーニングをよくやっていましたが、その頃に習い始めたダンスの先生に「部分的に鍛えるマシントレーニングより、体全体のバランスをとるようなトレーニング」を勧められたことがピラティスに注目するきっかけとなり、その後ジムでグループレッスンを体験してから、主催者として地元のスタジオに先生をよんでレッスンを始めたりしていきました。
それまではリフレクソロジスト(ホリスティックに生活全般に関わる)として整体の方と仕事をしていたのですが、「また辛くなったら来てくださいね」という整体の方と、原因根本の解決と予防のためのセルフケアを指導する私との方針がズレていったのもピラティスのインストラクターの資格をとってみようという契機になりました。
よく簡単に「いい姿勢をとりましょう」といいますが、自分ではわからないことが多いのですよね。数あるピラティスの団体の中で私は「ポールスターピラティス」という割と医療系の人が多いところで学びました。そこでエネルギー医療、バイオエナジェテックなどの言葉と出会い、ソマティック心理学に興味を持ち勉強会に参加したりするうちに、改めてそれまでの経験も踏まえて「心と体はつながっている!」との思いを強く持つことになりました。
改めて「ピラティス」とは?
大山 日常生活で身についてしまった動きの癖や姿勢の偏りは、痛みや不調の原因になります。エクササイズを通して何が違うのかに気付いて、それを意識して動かすことで、使われなくなってしまった筋肉がよみがえります。筋肉は必要なところがしっかりと働くと、硬くなっていたカラダは緩み本来の動きを取り戻します。
それは単に緩めるというのとは違うんです。
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講師インタビュー 第8回
三上睦子さん “クラニオセイクラル・バイオダイナミクス”
今日の講師紹介は、三上睦子さんです。睦子さんには、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのクラスを担当いただきます。
(クラニオセイクラル・バイオダイナミクス講師 三上睦子さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
睦子さんのクラニオセイクラル・バイオダイナミクスとの出会いについて教えてください。
三上 今から12年ほど前になるでしょうか、カウンセリングや心理学を学んだ時に言葉と身体の不一致感を感じ『言葉は嘘をつける』という思いがあって、身体からのアプローチを学びはじめました。最初にレイキを学びに行きました。ところが、何か違う!次に、アプレジャーの10ステップを学びに行きました。ここでも、何か違う!何か他にあるのではないかと思いました。
そして10年前、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのセッションを受けた時に、ジュワ~っと広がって、また戻っていくという体験をしました。内側からわき上がってくる感覚が凄く気持ちいい。自分の身体の奥深いところからシャンパンが湧き出てくる、そしてシャンパンの泡の中に入っているようでした。眠っている未知なるものが呼び起こされるような気がしました。これって何?そのセッションの後、人との関係性が更に柔軟になり、身の周りに起きることが変わってきたり、更に出来事が客観的に見れるようになったと思います。そこから、探求が始まりました。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは、どんなワークですか?
三上 このワークは、「生命力」を扱うワークです。構造ではなく、構造を動かすものですね。そして、手を通して傾聴して、人間という存在の本質にアプローチしていく、それがクラニオセイクラルの中でも、バイオダイナミクスの特徴です。
バイオダイナミクスでは、ブレス・オブ・ライフ=生命の息吹という考えがあります。これは受精した時の、胚の持つ力であり、体を形成していく源になります。生まれた後は、免疫力や治癒力といった体を成長、維持、回復させる力となって働きます。
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講師インタビュー 第9回
内田佳子さん “ビオダンサ”
今日の講師紹介は、ソマティックフェスタでビオダンサのクラスを担当いただく内田佳子さん、聞き手は藤本靖さんです。藤本さんがどう掘り起こしていくのか、そして内田さんがどう応えるのか注目です。
(ビオダンサ講師 内田佳子さんと藤本靖さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
藤本 僕がビオダンサを初めて体験したのは、去年友人に誘われて参加したWSです。たしか、外国の先生をビオダンサのスクールに呼んだ時の一般向けのWSだったと思うんですけど、「人と出会う」ということをじっくり味わうWSでした。その先生がデモで、初対面の相手とゆっくり近づいていく、どういう人か感じながら感覚で出会っていく、それは生命と生命の出会だった。人と出会うということはこういうことなんだと。今は人と会う時に時間がなく、関係を持っても薄っぺらく、表面的につながっているようなことが多いと思うけど、ゆっくり、少しずつ出会っていくことの大切さが伝わってきたんですね。これって、今の日本人には本当に大切なことだと感じました。
内田 今の話で、すでにビオダンサの大切なキーワードがいくつも入っていたんですけど、ビオダンサの創始者ロランド・トーロ・アラネダは、ビオダンサを「人と人との出会いの詩である。」と定義しています。
ロランドは、第二次世界大戦を経て、その後も南米の軍事政権の圧政の中で、人類への失望を感じる一方、子どもたちの成長を目の当たりに、希望も感じていました。
彼の周りに集まってくる人たちと話をしているなかで、人生に期待することに普遍性があることに気付きました。後にそれらを大まかに分類したのが、生命力、セクシュアリティ、創造性、情愛、超越性という5つのラインです。このラインが相まって「今ここに生きる」という体験が深まっていきます。
ビオダンサでは、「今ここに生きている」ことを鮮烈に感じる体験をヴィヴェンシアと呼んでおり、それは、まさに人と人が出会うなかで起きていくんです。
(詳しくはこちらhttp://www.biodanza.jp/What.html)
藤本 今はどんな活動をされているんですか?
内田 今年の4月までは、ファシリテーターの養成講座とレギュラークラスを持っていました。4月に養成講座が一区切りついて、長年やっていたレギュラークラスも、新たな方向を探るため、一旦クローズしたところです。現在は、以前から季節に1回ほどやってきている女性のためのクラスを継続しつつ、今期はPARC自由学校で隔週全12回のコースを提供しています。PARC自由学校の講座では、19名の受講生の内、多くの方が初めてビオダンサを体験する方たちです。
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講師インタビュー 第10回
小笠原和葉さん 「タッチの力」で幸せに♪
今日の講師紹介は、どことなくセレブな雰囲気の漂う小笠原和葉さんです。和葉さんと小松ゆり子さんには、「タッチの力で幸せに♪」〜やわらかに軽々生きるためのソマティック~ というテーマでクラスを受け持っていただきます。 代官山のカフェでインタビューさせていただきました。
(「タッチの力」で幸せに♪講師 小笠原和葉さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
和葉さんのボディワークとの出会いについて教えてください。
小笠原 ボディワークと出会ってから13年ほどになります。当時は、アトピー、アレルギーがひどくて東京中の病院を回りましたが、全然良くなりませんでした。ところが、ヨガで体が良くなったんです。始めてから半年ほどで体とのつながりができて来て、「私がいた!」「体がある!」という気付きがあり、これがきっかけで体が良くなってきました。気付きが、体との距離を縮めていったのではないかと思います。 気付きから体に変化が起こったことが面白く、心と体のつながりを研究したいという思いが湧きあがってきました。メンタリティは研究者ですね。そこからボディワーカーになろう!と、いろいろなワークを調べ、その中からエサレンマッサージとクラニオセイクラルを選びました。
ボディワーカーになろうと思って、そこから調べ始めるところが理系らしい発想ですね。
小笠原 エサレンマッサージは、『寄り添う』『相手を変えようとしない』という姿勢に共感し、ワークを受けて良かったので認定トレーニングを受け始めました。最初は、ハンドポジションや圧のかけ方、ストロークなどの手技を学びに行ったはずなのですが、トレーニングではダンスなんかをして内面に向かうばかりで、なかなか手技を教えてもらえない。そのうち、講師から「じゃあマッサージやってみて。」と、そんなトレーニングでした。そのうち、トレーニングの中で体験をシェアする時の受容的な雰囲気がタッチの質を変えてくることに気付きました。どんな内容のシェアをしても、それに対して意見しない、批判しないという場の力が、自然と癒しを起こしてくれました。それで、自覚なく自分という「存在」が変わっていき、「タッチの質」が変わってくるんですね。タッチが変わるのは最後です。だから、触れる前に勝負はついている(笑)。タッチには自分の状態が映るので、ごまかしがききません。
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講師インタビュー 第11回 橋本有子さん “ラバンムーブメントアナリシス”
「ラバン」の名はダンス教育だけでなく、からだの「動き」に関わる人なら一度は耳にしたことはあるだろう。ルドルフ・ヴォン・ラバンが生み出した身体動作の分析理論、ラバンムーブメントアナリシス(Laban Movement Analysis:LMA)の概念はさまざまな分野に取り入れられているが、動きを具体的にどのように分析するのか、自らの動きを通じて直接体験した人は少ないのではないだろうか。
今回は、ラバンを本格的に学び、昨年NYから帰国したばかりのラバンムーブメントアナリシス専門家、橋本有子さんにお話を伺った。
(ラバンムーブメントアナリシス講師 橋本有子さん from ソマティックフェスタ公式ページ)
「ラバンムーブメントアナリシス:LMA」とは、一言でいうとどんなものですか?
橋本 動きを言語化するためのツールだと思っています。私たちは物や概念に名前を付けて認識し、共通言語を用いることで他者とコミュニケーションを取っていますが、動きは変化し続けることが特徴ですので、その瞬間瞬間の変化を捉えていきます。
あらゆる動きは組み合わせで、色に例えると赤と青を混ぜると新しい色が生まれるように、動きも化学反応のように、組み合わせ次第で全く異なる表情を見せます。ですので、基本的にはLMAは組み合わせる前の動きの基礎要素―動きの素数のようなもの―を広げてレイアウトされた地図のようなものであり、また凝縮された辞書のようなものでもあるかと思います。
もう一つ重要なのが、LMAはここからここまで何度動いた、という量を測っているものでなく、「どのように」動いたか、といった動きの質を観ています。
実際LMAはどのように使われているのでしょうか?
橋本 世界ではコミュニケーション学、ロボット工学、心理学、リーダーシップ学、運動分析やアートの世界まで幅広く活用され、学術論文も出ています。人は生きている限り動き続けますので、LMAの応用範囲は広いのでしょう。
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