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システマ随想 第九回 「対談 ミカエル×藤田一照 禅僧の目に映ったシステマ」 ※有料

ロシアン武術「システマ」の公認インストラクターである、北川貴英氏が書き下ろしで語る、私的なシステマについての備忘録。第九回目の今回は、先日来日を果たしたシステマ創始者ミカエルと、コ2【kotsu】ではお馴染みの藤田一照先生との対談の模様をお届けします。

システマ随想

第九回 「対談 ミカエル×藤田一照 禅僧の目に映ったシステマ」 進行・構成●北川貴英 通訳●堀口大樹 日時●2016年4月17日 場所●荒川スポーツセンター

閉ざされた領域

北川 一照さんはミカエルのセミナーへの参加は二度目になりますが、いかがでしたでしょうか?

藤田一照(以下、一照) 普段から真摯に稽古をされている方々を差し置いて、ミカエル師とお話しさせていただくのは非常に恐縮なのですが、せっかくの機会なのでご指導頂ければと思います。

 セミナーでは色々な練習をしましたが、前回と通じて思ったのは、一つのことをいろいろな表現の仕方で、仰られているような気がするということ。たくさん色々なことをやっても、それぞれ異なるのではなく、なにか共通した一つの教えがあるのではないかと。

 でも、その一つがなかなかつかめない。

 目に見える形に目がいってしまうので、大事なことがなかなか身体でつかめない感じがするのです。これは非常に面白いと同時に、一体何なんだろうというある種のもどかしさもまた感じます。こういう感じ方について、ミカエルさんはどう思われますか?

ミカエル まず二度にわたってセミナーにご参加いただけたことを、たいへん光栄に思います。今回は二回目ということで、前回より深くシステマを見ていただいたように思います。

この続きはこちらから有料(150円)でご覧頂けます。

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--Profile--

藤田 一照(Issho Fujita)写真右

曹洞宗国際センター2代目所長。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程を中退し、曹洞宗僧侶となる。33歳で渡米し、以来17年半にわたってアメリカのパイオニア・ヴァレー禅堂で禅の指導を行う。現在、葉山を中心に坐禅の研究・指導にあたっている。著作に『現代坐禅講義 – 只管打坐への道』(佼成出版社)、『アップデートする仏教』(幻冬舎新書、山下良道氏との共著)、『禅の教室』(中公新書、伊藤比呂美氏との共著)、訳書に『禅マインド・ビギナーズ マインド2』(サンガ新書)など多数。

ミカエル・リャブコ(Mikhail Ryabko) システマ創始者。1961年生まれ。5歳からトレーニングを始め、15歳で本格的な戦闘訓練を受ける。以後、ロシア内務省緊急対応特殊課(SOBR)など4つの省庁で人質救出作戦や対テロ作戦、ボディーガードの養成などに従事。現在は検事総長のアドバイザーとして公務に携わるかたわら、システマ・モスクワ本部を中心に世界各国で指導をしている。 モスクワ本部ウェブサイト(英語ページ) http://www.systemaryabko.com/en.html

著者●北川貴英(Takahide Kitagawa) 08年、モスクワにて創始者ミカエル・リャブコより日本人2人目の公式システマインストラクターとして認可。システマ東京クラスや各地のカルチャーセンターなどを中心に年間400コマ以上を担当している。クラスには幼児から高齢者まで幅広く参加。防衛大学課外授業、公立小学校など公的機関での指導実績も有るほか、テレビや雑誌などを通じて広くシステマを紹介している。 著書 「システマ入門(BABジャパン)」、「最強の呼吸法(マガジンハウス)」 「最強のリラックス(マガジンハウス)」 「逆境に強い心のつくり方ーシステマ超入門ー(PHP文庫)」 「人はなぜ突然怒りだすのか?(イースト新書)」 「システマ・ストライク(日貿出版社)」 「システマ・ボディーワーク(BABジャパン)」 「ストレスに負けない最高の呼吸術(エムオンエンタテイメント)」 「システマ・フットワーク」(日貿出版社) 監修 「Dr.クロワッサン 呼吸を変えるとカラダの不調が治る(マガジンハウス)」 DVD 「システマ入門Vol.1,2(BABジャパン)」 「システマブリージング超入門(BABジャパン)」 web site 「システマ東京公式サイト」

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