Seminar
講座情報
最新の講座情報は、MARUMITSUさんより
ご確認ください。
以下は、既に終了した講座の資料です。参考に載せています。
善通寺養護学校 藤田五郎先生より
現在、善通寺養護学校で、子供達の心と体への支援を行なっている藤田です。日々、肢体不自由児のみならず、発達障害や精神疾患の子供達と関わっています。今回は、日々の授業に取り入れているヒモトレとバランスボードの活用の事例を報告させていただきます。子供達からは、日々新たな発見を得ることができています。バランスは、心と体をつなげる課題として、自分自身を見つめ直すものになっています。自分自身へのイメージが薄い子供達にとって、自分への気づきを生み出すことができています。今まで、がんばらせてバランス課題を取り組ませていたところがありました。
しかし、小関先生のヒモトレと出会って、がんばりすぎずに「いい塩梅」で合わせることの重要性を実感しました。ヒモやバランスボードを使うことで、子供達の見えにくかった小さな力(自らの自発的な力や可能性)に気づくことができました。ちょっとした支援で、子供達の能力を引き出し、引き伸ばすことがヒモトレにはできると感じています。
子供達も、自分の可能性を感じ、自分自身への自信を高めることができています。今回は、子供達の変化を写真や動画で見ていただきたいと思います。ちょっとした支援が、子供の能力を引き出しています。また、動きにくさの改善や人との関わりへの意欲の向上につながることをお伝えできればと思います。体に麻痺があっても、体はつながっています。
動きにくい側(患側)を動く側(健側)の動きが誘導してくれます。続けることで、動きにくい側が動き始めます。気持ちの面での変化もあります。
バランストレーニグには、まだまだその可能性が隠れているように感じています。いろいろな分野の方々とヒモトレの可能性を考えていけたらと思っています。様々な意見が、また次へのステップにつながるものと考えています。今回、見ていただく写真等で感じたことを教えていただければと思います。そのご意見を参考に、また子供達への新たな支援方法を考えていきたいです。どうぞ、よろしくお願いします。
▼ヒモトレ特設ページ→ 藤田先生インタビュー
カメカメ企画 代表亀田女史より藤田先生の講座の感想
藤田先生が見せて下さった映像には、自分でヒモを結ぶことができない状況の子供たちが、ヒモを結んでもらえれば驚くほど身体に変化がおこり、笑顔が自然にあふれていました。ヒモを結ぶだけで、一瞬にしてその人がもともと持っているちょうどよい状態に引き戻してくれる、バランスボードや一本のヒモから広がる可能性を信じていろんな人たちに伝えていかれた藤田先生のお話しも素晴らしくご参加されたみなさんも興味深そうに聞いておられました。初めての試みには、理解が得られにくいのは世の常ですが、それでも臆することなく、気負うことなく、自分が楽しんでいるとじわじわと伝わっていく。伝え方広め方をあれこれ案ずるよりまずは自分が試み楽しむことだというとても大切な事をも気づかせて頂きました。