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09.その後のヒモトレ 2014.11.19

 

 

小関 先生

ご無沙汰しております。
色々な場所で講習会が開催されているようで、ご活躍されていることと思います。また、近いうちに講習会に参加させていただければと思っています。

こちらは、日々の授業でヒモトレを活用させていただいています。
子どもたちの動きにも様々な変化が出ています。
子どもたち自身も、自分の動きの変化を実感しながら取り組むことができています。

歩行器での移動の際、片足だけを使っていた子どもが、両足が動くようになってきています。また、片まひの子どもで、四つ這いで雑巾掛けをしている子どもは、まひ側を動かして雑巾掛けが出来るようになってきています。
色々な変化を実感しながら、日々子どもたちとヒモトレに取り組んでいます。

今日、メールさせていただいたのも、今日出会った子どもの変化を伝えたかったのでメールしました。


脳性まひで、右片まひの乳児に関わりました。年齢は、まだ1歳になるかどうかという子どもです。まだ、座位姿勢を保持できないので、椅子を貸して欲しいということでした。
そのなかで、体の状態を確認するときに、ヒモトレを保護者の同意のもと、活用させてもらいました。


姿勢が保持できないので、首や肩に強く筋緊張が入り、背中や腰も硬くて動きが悪い状態でした。
その子どもに、たすき掛けと腹筋代わりのお腹に一巻きをして、ココロのボードに座ってもらいました。
腰を援助して、上体を左右に動かしていくと、肩周りの筋緊張とれていきました。
しばらくすると、体に埋まっていた首が見えるようになってきました。
その後、自分でハイハイしたりするなかで、全身が協調して動く場面が見られました。
全身に強く入っていた筋緊張も、適度に抜けて動きやすい体になっていました。
その様子を見て、お母さんもびっくりしていました。

障害のある子どもたちは、うまく体が動かないのをなんとかしようとして、様々な代償手段を身につけていきます。
それが、あとあとの体の動かしにくさにつながってしまうことがあります。
今回、まだ代償手段が少ない状態の子どもに活用することで、代償手段を抑制できるのではと感じました。


仮説ではありますが、障害のある子どもたちに、超早期に関わることができれば、体のまひからくる動きの不自由さを軽減できるように感じました。
動きたい気持ちとうまく動かせない気持ちを、ヒモトレは自分で調整できる動きやすい体につなげてくれるように思います。
今いる子どもたちに変化があるのだから、動きを覚え始めるときに関われたら、もっと効果があるように感じます。
今後は、就学前の乳幼児に関わる場面も増やしていきたいと思います。
そのなかで、少しでも子どもたちが困る場面を減らせるようになればと考えています。
また、変化をお伝えできればと思います。

先日、県内の特別支援学校のPTAの研修会でヒモトレを紹介しました。
参加された各校のPTA役員の方々が、皆さん驚かれていました。
中には、ボードを注文したい方や本を購入したいという方まで出てきました。
本校も、先日事務からボードの購入のOKがでました。
香川をはじめ、中国・四国地方からのボード等の注文が増えるかもしれません。
その時は、よろしくお願いします。

ヒモトレが、多くの人に広まってくれたらと祈っています。
今後とも、よろしくお願いします。
長文で、すいませんでした。

 



   藤田 五郎

 

 

 

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